ロアです!
今日話すのは、岩浪れんじの「コーポ・ア・コーポ」。
濃厚なこのマンガをレビューしていきます。
ちなみにMeDu(めづ)COMICSという出版社から出ていて、既刊4巻です→11月27日現在、既刊5巻です。
この作品との出会い
家族が近所の本屋の平積みから手に入れてきました。
何の気なしに読んだらどっぷりはまってしまうことに。
こういう出会いが何気に多い。
コーポ・ア・コーポは(たぶん)こんな話
舞台は大阪のちょっと治安の悪いあたり。
ざっくり言うと、共同住宅(コーポ)の住人の生き様を垣間見せてくれる作品です。
主な登場人物は以下の4人。
・ユリ:20代、居酒屋勤務。金髪ロングでちょっとプリンになってる。
・中条さん…30代、きちん感があり(どこか影もあって)モテる。それでお金がもらえる。
・石田君…20代、工事現場作業員。金髪でいかつい。モテるけど面倒になると手を挙げる。
・宮地さん…60~70代?怪しいことをして生きている。
それぞれの私生活をはじめ、住人同士のエピソードや、たまに過去を見せてくれます。
ここが(怖)おもしろい!
コーポはすごく古くて、廊下とか軋みます。虫とかヤモリとか出るみたい。
風呂なし・ギリトイレ付。洗濯機と靴箱は共同(盗まれることあるので気を付けて)。
なかなか住もうとは思わないここに住んでいる4人は、それぞれの通った道があります。
予想通り、各々それなりの複雑な事情があってたどり着いています。
コーポの住人以外にもたくさん個性豊かな人がいて、その一人ひとりが切なくて愛おしい。
読んでいくうちに自分にもこんな未来があったのかも(いやこれからあるかも)という怖さがあったり、
そちら側の世界も結構おもしろそうだったり。
えらそうに「こちら側」「そちら側」とか言っているあたりが危ない。
自分には関係ないと思っている世界。いくつかの分岐を変えるだけで、いつだってあり得る。そういう面で「一寸先の世界」を感じることができました。
「闇金ウシジマくん」を読んだ時のいつでもいくらでもこうなる可能性はあるのだ、という末恐ろしさに通ずる怖さも感じたり。
それでも読んでしまうのは、この話にものすごいリアリティを感じるから。
本当にある話なんじゃないのかなあ。すごく生々しい。
自分が思う作品の見どころ
もう雰囲気から展開からいいところがたくさんなのですが、あえて挙げるとすれば!
・春一番(ユリちゃんが働いている居酒屋)が好き!!
この激安居酒屋に行きたいし働きたい!従業員が総じて退廃的で魅力的。
2巻の裏表紙には間取りとメニューが書いてあるので必見。ちなみにアルコールはオール300円。安い。
・大阪の雰囲気が好き!
これは自分の癖でもあるけれど、大阪の雰囲気を存分に味わうことができます。
特にこれ…っていうのはないんだけど、なんだろう雰囲気が伝わってくるんですとても。
(ただ単にみんな関西弁だからかも?)
・巻末に、その話のテーマBGMがある!
聞きながら読むのもいい!(こういうのっておしゃれだな~と思う)。
あとよさとかとは違うんだけどカズオっていうユリの弟がいて、その母(?)の挙動があ~~自分気を付けないとこういうふうになりそう…怖…としんどい。それに対するカズオ(とユリ)の表情が本当にやばい。そういう反面教師的な面で読んでみるのもつらいけどありです。
拙い文章でしたが、「コーポ・ア・コーポ」のブックレビューは以上です!
この作品は「退廃的な作品が好き」「人間の深いところを見るのが好き」「怖いもの見たさの好奇心がある」ひとにぴったりだと思います!
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↓最新5巻は、コーポアコーポの人気投票で1位だった居酒屋店長の岡林さんが表紙です!
この独特な世界を楽しんでください!ロアでした~!
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